中くらいの人
金光様は、
「大正直の人と悪心の人は、よくおかげをいただく。
中くらいの人は熱心さがうすく、おかげが少ない」
とお示しくださいました。
この言葉だけを聞くと、
「中くらいの人はダメだということなのか」と
思ってしまいがちです。
けれど、決してそうではありません。
大正直な人は、心が神さまに向かってまっすぐです。
悪心の人は、行き詰まって切実にすがる心が生まれます。
どちらも、心が大きく動くからこそ、おかげがいただきやすい。
では「中くらいの人」は?
実は、この“中くらい”が、いちばん人間らしい姿です。
良くも悪くもない。できているようで、頼みきれてはいない。
私たちの多くが、ちょうどここに立っています。
だからこそ、この教えは、
“あなたはダメだ”という話ではなく、
“あとひとすがりで、ぐっとおかげが開けるよ”
という、神さまからの呼びかけなのだと思います。
中くらいの人には、伸びしろがあります。
自分の意思で、神さまに一歩近づくことができる。
その一歩を、神さまは何より喜ばれる。
ほとんどの人が“中くらい”です。
だからこそ、この教えは、
「あなたはもう、おかげのそばにいるよ」
と励ましてくださるものだと味わわせていただきます。
