信心の稽古道具

日照り続きで雨乞いをする氏子に教祖金光さまは「お天道様へ雨を預けたこともないのにどうして雨を下さるか。それより神様のご地面と願って三尺底のお湿りをいただけば頭からかけるには及ばない」と諭され豊作のおかげを蒙られたとの伝えがあります。

相次ぐ「値上げラッシュ」に私たちのお財布も干涸びそうです。しかし天を仰いでもお金は降ってきません。2025年2月現在、金1グラムの相場が15,000円を超えているそうです。「金」を掘り出すのは鉱山すなわち土の中です。その地の大神様のお徳に人間はお縋りしているのですから、浴びるまでもなく湧くが如くに必要なだけの財のおかげをいただけるのは保証されたも同然です。

現代の貨幣制度は「信用創造」です。これは銀行が私達の預金を又貸ししているのではなく、〝無〟から借り手の信用を担保にお金を生み出すのです。金本位制ならぬ借金本位制のようなものです。負債を元に金利という魔術師が生み出す借金を返済するために、人間は必死に生きているというわけです。お金は人を狂わせることもあります。しかし信心の稽古道具と頂けば、これほど心を磨くよい稽古道具もないのです。生きることは創造性に満ちています。神様の御信用を得て暮らし向きの立ち行くおかげを蒙らせていただきましょう。

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