お米ひとつぶは

米価格が急騰しています。備蓄米が放出されるようですが、一向に値が以前のようなところに落ち着く様子はありません。

ただ、コメの値段って何なのでしょう。いったい幾らが正当な価格といえるのでしょう。

数字に弱い私ですがちょっと計算をしてみました。

ご飯を炊く時に使う計量カップ、一合測りますが、そのカップの中に何粒のお米が入っているのか気になって調べてみました。なんと、約6,500粒。えっ!そんなに?とびっくりしました。ちなみに動画サイトでほんとうに奇特な方が実際に数えてくれているのでお暇があったらみてください。試しに数人に聞いてみたのですが大抵は「そんなこと考えたこともありませんでした」と言われ、「200粒くらいですか」と言われたりします。

さて、米一合の重さは150グラムですのでコメ1キロは約6.7合。10キロの米袋だと67合になりますから、およそ436,000粒のお米が入っている計算です。

昨日(2025年2月22日)近所のスーパーでお米を買いました。10キロで消費税込みで8千円以上しました。

そして本題です。お米一粒はいったいお幾らなのか?

8,000円で436,000粒ということは「お米一粒=およそ0,02円」ということになります。0円ちょっと…ある意味ただみたいなものです。昨年まではいまの半分ほどの価格でしたから、0.01円だったわけですが、果たしてそれは安いのか高いのか。

1キロ、100キロ、何千トンつくるにも、お米一粒できるまでに田植えから稲刈りまで90日程度、稲の生育段階からだと200日ほどかかります。

それらの人の手間暇、太陽や、雨、土のお働き…単純に考えても、ちょっと前までは0.01円、今現在0,02円というのは、私個人の財布の都合は別として、なんだかもったいないくらい有り難く思います。

なぜそのような価格になるのかというと、それは米が生命にかかわる食糧であり必需品であるからです。政府は万一の凶作に備えて毎年20万トン買い入れ、最大5年保存していますので100万トンはあるのですが、市場原理的にはそれが余剰、だぶついているということになり、値が下がってしまうのですね。しかし、ひとたび飢饉や想定外のことでも起きれば、生命にかかわる、無くては生きられないものですから極端に値が吊り上がるのです。

「この価格に国民は慣れろ」と言われるのは心外ですが、しかし安いのがあたりまえとも思えないのです。

さて、そのお米を洗って天日にかけたものを教会では「御神米」としてお下げしています。

天地のお恵みと人の骨折り。イネは「〝い〟のちの〝根〟」と古文に詳しい方から教わったことがあります。それを頂いて治らない病気があるはずないのです。

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